きみ越しの世界

Princessやってます。

DREAM BOYS観劇

超プレミアムチケットを手にしました。そう、帝国劇場でおよそ1ヶ月の公演が決定している「DREAM BOYS」です。King&Princeの岸優太くんが座長を務め、そのライバル役を同じグループであり、Jr.時代から共に過ごしてきた神宮寺勇太くんが務めるというあの。チケットがご用意されたときは震えるしかなかったですよね。この度も、素敵な巡り合わせで親切な方々との交換をさせていただき、週末はドリボという幸せなスケジュールとなっております。

 

座長・岸優太について

 

舞台を観に行く前から正直分かっていた。堂本光一くんというエンターテイナーのもとでSHOCKの舞台に立っていた岸くんが中途半端な気持ちで帝劇の0番に立つはずがないことは分かっていた。観劇した人が引くほどに仕上げてくるだろうな、ということは想定内だった。でも、分かっていても自分の目で観るのと想像や先に観た方の感想は違っていて、お芝居も、歌も、踊りも、表情も、パフォーマンスも…何をとっても当たり前に本気で命削ってステージに立っていて…。言葉にできない気持ちになった。体が芯から熱くて燃えるようで、それでいて肌の表面は触ると冷たくて、興奮してるんだって気付いた。自分の体が感情を超えて反応しているのが初めての体験で、岸くん率いるドリボカンパニーがこんなにも人の感情を動かすのだとすごいとか感動とか、この世にある言葉では表しきれないような何かを感じる舞台だった。岸くんは感情的な歌い方や踊り方をする人だと常々思っていた。キンプリで歌っていても、歌唱力はもちろん、声の大きさや強さ、緩急というのだろうか、工夫して歌詞を伝えようとする人だと思っている。ダンスも、揃えるところはもちろん揃えているけれど、拍の中であそびがあるというか、ためを作って踊っているときがある。ダンスについては拍が遅どりなだけなときもある気がするけれど、本能でやっているときもある気がするけれど。でも、岸くんのアイドル活動での表現に変化が表れたのはSHOCKを経験してからなのは間違いないから、今回のドリボを経て岸くんの表現者としての何かに感化されるJr.が出てきてくれたら嬉しい。始まる前には、差し入れやみんなでご飯が座長の役目みたいに言われていたけれど、やっぱり一番は座長として背中で語ってほしい。そして、それについていこうとする後輩たちが続いてくれたら嬉しい。

 

神宮寺勇太の安定感

よく、「神宮寺くんって安定感がある子だよね。」って言われる。キンプリの印象を聞くとそう言われることが多くて、「そうなのかな…」とあまり腑に落ちなかった。というのも、私の中でのイメージはチャラ宮司を自己プロデュースしていた頃の正直歌もダンスもイマイチな神宮寺くんだったから。その頃に比べたら歌もダンスも努力をして上達したし、ジェントルマンな国民的彼氏に成長したわけだけれど、チャンプ役はどんな感じになるんだろうと楽しみ半分、失礼だけれど務まるのかという不安も…。でも、ツアーに行ったとき、神宮寺くんのダンスのキレや歌うときの発声、歌声のブレなさに絶対大丈夫だという確信をもった。実際に観劇してみて、期待度を優に超えてきた神宮寺くん。チャンプのセリフは多くはないけれど、立ち姿や表情、目線から心情を表現していて神宮寺くんって舞台の人だったんだ、と。キンプリだとやっぱりKINGがメディア、Princeは舞台が似合うと思っていて(私が舞台好きであるといことも大いに影響しているが)生で観るPrinceの温かくて優しい雰囲気が改めて好きだなあと思った舞台だった。神宮寺くんの佇まいに安心感があっていてくれるだけでその場がしまる存在感があって、とにかく安定感のある神宮寺くんがチャンプとして舞台に立ってくれて座長は安心しただろうなと思わずにはいられなかった。

 

共演者たちのプロの仕事

宝塚出身の鳳蘭さん、紫吹淳さんが共演者としていらっしゃった。ずっと宝塚を観てみたいと思いながら、この2月初の宝塚観劇のチャンスをインフルエンザで逃した私であるが、お二人の舞台人としての立ち振る舞いにプロの仕事を感じた。目線や細かなしぐさ、滑舌やせりふの言い回し。厳しい舞台の世界でやってきたのが感じられた。お二人の歌声や踊りに双眼鏡を覗かずにはいられなかった。そんな素晴らしいお二人に挟まれてセンターに立ち歌い踊る岸くんにも驚かされたけれど、その姿がすてきだったのはお二人のお力があってこそだろう。いつか他の舞台で活躍される姿もみたいと思わされたし、やはり宝塚は観劇しなければならないと心に誓った。完全にただのファンになってしまった。

 

楽曲が素晴らしい

DREAM BOYSといえば、みたことがなかったわりに曲を知っている舞台だった。金おキンプリのアルバムに収録されたTHE DREAM BOYSをはじめNEXT DREAM、時計を止めてなどが今回のドリボでも使われていた。「終わらない夢を描こう」すごく前向きですてきな歌詞だと思っていた。今回、きちんとドリボのストーリーを知った上で聴く楽曲たち、改めてすてきな曲ばかりだった。

THE DREAM BOYSは何度も歌わせていた。岸くんのギター弾き語りもすてきだったが、一番よかったのは天国のシーン。神宮寺くんと岸くんの二人で歌うこの曲だ。涙が溢れてしまい、二人を観たいのに視界が滲む。心が通じ合ったユウタとチャンプの友情に愛情に絆に感動するとともに、岸くんと神宮寺くんのリアルな友情・愛情・絆さえも重ね合わせてしまう。これがオタクの性なんでしょうか。

ナイトメアは一幕の苦悩の中でユウタが歌うソロ。とにかく歌が上手いしダンスもいい。苦悩する表情がえろい。衣装も演出もすべてがいい。大好きな一曲。

Get It! リカとマダムが言い合うシーン。「もうやめろ」と間に入るユウタ。先にも書いた通りプロのお二人に入って歌い踊る岸くんがとにかくすてき。女性と歌うと岸くんの声が低く感じられて、どすの効いた声で歌うのも新鮮でラストに向かう前に(私の)ボルテージが爆上がり。

 

9月3日に幕が上がり折り返し地点まできているが、ぜひこのままけがなく最後まで駆け抜けてもらいたい。そして、より多くの人に感動を届けてほしい。可能性の塊である若いキャストで行われているこの舞台。ジャニーズだけでいったら岸優太(23)が最年長って何事。エネルギーに満ち溢れた帝国劇場、間違いなくパワースポット。たくさん勇気をもらいました。私も誰かのために生きていきます。